オプション
-e |
エスケープ・コードを使用可能にする。 |
-E |
デフォルトでエスケープ文字が使用可能なシステムでも、エスケープ・コードが使用されなくなる。 |
-n |
末尾の改行を出力しない。 |
string |
表示する文字列を記載する。 |
説明 |
|
ここでは、シェルに組み込まれているechoコマンドについて説明する。 stringの内容を標準出力に表示する。 -eオプション指定で下記のエスケープ・コードを使用可能とする。
|
|
\a - アラート(ベル)を鳴らす。 |
\b - バックスペース |
\c - 末尾の改行を出力をしない。 |
\f - フォーム・フィード(form feed) |
\n - 改行(LFコード) |
\r - 改行(CRコード) |
\t - 水平タブ |
\v - 垂直タブ |
\\ - バック・スラッシュ |
\xnn - ASCIIコードがnn(16進数)。 nnは2桁以内。 |
\0nnn - ASCIIコードがnnn(8進数)。nnnは3桁以内。 |
== -e オプション指定なしで\n(LFコード)を表示 ==
以下の様に\nがそのまま表示される。
$ echo 'あいうえお\nかきくけこ'
あいうえお\nかきくけこ
== -e オプション指定で\n(LFコード)を表示 ==
$ echo -e 'あいうえお\nかきくけこ'
あいうえお
かきくけこ
== -e オプション指定で\x0a(16進のLFコード)を表示 ==
$ echo -e 'あいうえお\x0aかきくけこ'
あいうえお
かきくけこ
== -e オプション指定で\0012(8進のLFコード)を表示 ==
$ echo -e 'あいうえお\0012かきくけこ'
あいうえお
かきくけこ
== -n オプション指定で空ファイルを作成する ==
$ echo -n > zerosize_file <- 空ファイルを作成する。
$ ls -l zerosize_file <- ファイルのサイズを確認。
-rw-rw-r-- 1 hoge hoge 0 7月 9 17:39 zerosize_file